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May 2010

Vol. 59

発行:グレイスタディケア

 
 

青草によこたはりゐてあめつちにひとりなるものゝ自由をおもふ (若山牧水)
青葉若葉が目にも鮮やかな季節となりました。 教室では7名の新入生を迎え、時に厳粛に、時に明るく楽しい授業が進んでいます。
新しい環境にもようやくなれた頃ですが、その分、疲れもたまってきています。ゴールデンウィークでリフレッシュいたしましょう 。

 5月のマンスリーレポート

《 小学生 》

 今日は、国語の読解のお話です。 読書の量は多いに越したことはありませんが、実は記述式の答案を書く際には、あまりそのことは関係ありません。上手な答案作成は、長文の中のどの部分に答えのポイントが隠されているかを見極めることです。

 そのためには、問が何を答えてほしいのかを読み取らなければなりません。実はこの段階が最も重要なポイントです。読解力とは論理的にものを考える力ですから、論理的に解答しないと×になってしまいます。しかも、だらだらとした文章ではなく、切れのある、誰が読んでも納得できる文章にしなければなりません。自分だけがわかっていてもだめなのです。それは模範解答のように理路整然としていなくても、学齢に即した表現でかまいません。

《 中学生 》

 運動部に入っている生徒は、朝早くから重いかばんをぶら下げて登校し、朝連、放課後の練習、それが終わってから塾にきて勉強するのですから、いくら若いといっても、夜には疲れ果てています。

 そうすると、授業中、居眠りをしたり、いくら懸命にこちらが説明しても、授業の内容が入っていかないという場合があります。これが私どもとしては一番困ったことで、全く意味のない授業になってしまうのです。そうならないために、しっかり睡眠をとること。そして、バランスのとれた食事を心がけてください。授業には、いつでも真剣に取り組んでいただきたいものです。

 《 高校生 》

 それぞれが自分の将来に向けて、積極的に授業に取り組んでいます。ただ、英語の時間に数学の質問をしたりという方もいらっしゃいますが、高校課程ともなると専門が分かれてきますから、なんでもかんでも応じられるというわけではありません。英語の時間は英語に専念してください。できる限りの対応はいたしますが、効率はあまり上がりません。

〜 コラム 「ある少女との別れ」 〜
 

 3月は別れの季節。私も一人の少女の家庭教師の職を、よんどころない大人の事情で辞することとなった。

 その少女のお宅には小学校入学と同時に家庭教師として訪問指導を開始し、2年生の終わりまで指導を続けた。実に聡明で明るく、将来が期待できる女の子で、指導を打ち切ることはしごく残念な結果であった。

 指導の最終日に、私は連絡ノートに、彼女へのエールを書いて送った。そのお宅を辞する時、その少女から一通の封筒と花束をいただいた。予想外の出来事だった。その手紙には、このように綴られていた。

  「2年間ありがとうございました。いままでの思い出はわすれられません。今後の先生とでも、せいいっぱいがんばります。たぶん、今後の先生はきびしいと思います。けれどもせいいっぱいがんばります。一生わすれません。でも、さよならは言いたくありません。なぜなら、先生が心からいってしまうからです。ありがとうございました。」 さらに折り紙で作ったカードが同封されていて、それには、「先生、大好き」と書かれていた。

 私は、これを帰りの電車を待つホームで読んだ。とめどなく涙が流れた。

 このような師弟の関係は、そうたやすく作られるものではない。2年生の少女の思いが凝縮されているような気がして、ほんとうに感動した。そして、なんと1ヶ月もの間、その花束は私の心を癒してくれた。 きっと今頃は新しい先生と勉強に励んでいることだろう。私もさよならは言わないでおこう。

 グレイススタディケアはこのように、心と心が触れ合うような指導を心がけている。だから、単なる塾として考えてほしくはないし、そのような師弟のふれあいを大切に考えている。それでも、いつかは別れの時は来る。その別れはこのように爽やかに、感動を共有できるものにしたいといつも考えている 。

 

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